オーブンのモニタリング
ベーキングと乾燥の多くの工程において、製造メーカーは適切な条件を整えることで競争力が得られます。
例えば製パンやシリアル製造などの分野で最終製品の高い品質と生産量を維持するには、乾燥機やオーブンの湿度を細かく制御する必要があります。
アプリケーションノート: ベーキング用途における特殊な需要
多くの高温ベーキングや乾燥プロセスでは、適正条件を満たせるかどうかが調理品質に優劣の差を生みます。最高350°C(662 °F)の高温度と高湿度の組み合わせは、測定装置が超えるべきハードルになります。こうした条件をクリアできる装置は非常にまれにしか存在しません。
ヴァイサラ DRYCAP® DMP6 露点温度プロー ブは、これらの要件を満たしています。お客様の仕様に合わせて構成する ことで、350°Cまでの温度で安全に使用することができます。

クラッカーの品質を確保する 水分制御
周囲の空気の適切な水分レベルが不可欠 である食品生産プロセスの一例として、 クラッカー生産が挙げられます。クラッ カーは、温度が150~300°Cに変化し、 湿度が高から低に変化する3つの異なる 段階で乾燥されます。周囲の空気の水分 含有量が多すぎる場合、クラッカー内に 高レベルの自由水分が残り、本来のよう にパリパリにはなりません。水分含有量 が高いということは、クラッカーが腐り やすく、生産量が少なくなることも意味し ます。一方、空気が乾燥しすぎると、クラッ カーの表面が早く乾燥しすぎて、内側に自 由水分が閉じ込められたり、製品が乾燥し すぎてもろくなったりする可能性がありま す。製品の過度な乾燥は、ヒーター用電力 の浪費にもつながります。どちらの場合 も、クラッカーの色と風味が損なわれ、 生産収率が悪くなります。同様の影響は、 パン、ビスケット、シリアル、スナック菓子 の製造でも発生します。焙煎などのプロセ スにおいても、周囲の水分レベルによって 最終製品の品質が変化します。
DMP6により温度を350°Cに 維持
ヴァイサラ DRYCAP® 露点変換器は、高 温多湿の両方が発生する用途向けに設計 されており、クーリングセットを標準機能 として搭載しています。センサは、計測の 精度や安定性を損なうことなく、高温環 境に直接設置できます。
DMP6には、計測中に自動的に校正と調 整を行うことができる自動補正機能が備 わっています。必要な補正もすべて自動 的に実行されるため、稼働を中断する必 要もありません。

相対湿度と露点を測定する
多くの高温ベーキングと乾燥プロセスにおいては、湿度の測定には安定性、信頼性、正確性を確保できるだけでなく、使いやすさやフレキシブルな設定も可能な専門的な機器を必要とします。
たとえば、乾燥機の入口と出口部分の空気の湿度と温度を測定できるヴァイサラの湿度・温度トランスミッタを使えば、脱塩ホエイの乾燥を最適化することができます。入口部分の空気の湿度データはプロセス管理に使用される一方で、出口部分の空気の湿度データはパウダーの水分量と相関することから、出来上りの品質を測る指標として使用することができます。これで過剰な乾燥を避けられ、時間の節約と省エネにつながります。

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