Indigo500シリーズの|デュアルプローブサポート Justin Walsh Business Development Engineer Published: May 19, 2020 屋内/室内空気質 温室/室内農業 産業製造・プロセス 産業計測 イノベーション・インスピレーション ライフサイエンス デュアルプローブサポートとは、独立した2つの計測装置と連携し、そのデータを表示、記録、および送信する単一の変換器またはモニタリング装置の機能を指します。この機能により、複数のパラメータや豊富なパラメータを同じ空間や別々の場所でより簡単に監視できるようになります。 2つのプローブで2つの異なるパラメータを計測する利点 環境やプロセスは多くの場合、複数の場所でさまざまなパラメータを監視する必要があります。製品の品質とエネルギー効率を確保するために、単一プロセスの吸気口と排気口の両方の状態を監視するのが一般的です。取り付ける場所が限られている場合、2つのプローブを備えた変換器1台を使うことが便利で実用的な選択肢です。例えば、複数のオイル脱水機を装備したオイル処理施設や1台の変換器で2つのオーブンを個別に監視できるパンの最終発酵工程(複数のオーブンを使用する場合)が挙げられます。 ライフサイエンス業界では複数のパラメータを 1 か所で監視することはよくあり、これには複数のセンサが必要です。過酸化水素による除染など特定の用途では、温度と気流にばらつきがある場合、より広い空間で複数の計測箇所が必要になることがあります。 このようなケースには、変換器を1台のみ使用して通信を簡略化し、整備された設置レイアウトを実現することができます。また、場合によっては設置コストや手間が抑えられ、所有コストの削減につながります。 総合的には、空間やプロセスの状態を把握できる範囲が広がることが2つのプローブで2つの異なるパラメータを計測するメリットです。複数の変数が製品の品質や運用のエネルギー効率に影響を与える場合、計測デバイスの設置スペースに制限されないことで、制御の判断を行うためのより良い見識や情報が得られます。 使用可能な組み合わせ ヴァイサラは湿度、温度、露点、二酸化炭素、オイル内水分、および過酸化水素蒸気など、さまざまな計測パラメータ用のスマートプローブを提供しているため、プローブの組み合わせは数多く考えられます。対応するスマートプローブでは、プローブの組み合わせの制限はありません。 ライフサイエンス用インキュベータの計測は多くの校正チェックにより継続的に行われます。そのため、インキュベータに GMP251 CO2 プローブと HMP9 湿度温度プローブの組み合わせを使用して、正確なpHレベルと湿度レベルを確保することができます。 流動層乾燥機、プラスチックの乾燥、およびカプセルへのコーティング塗布といった用途では、露点プローブを乾燥機の吸気口に設置し、湿度温度プローブを排気口に設置する組み合わせを使用できます。 高い結露が伴う高湿環境では、加温プローブを水分レベルの計測に使用し、温度プローブを相対湿度などの変数の計算に使用できます。 高度な圧縮空気乾燥機では、2つの露点プローブを使用して乾燥機の排気口とパージエアを監視し、エネルギー効率を高めることができます。 また、オイル処理作業では、オイル内水分と空気の露点を監視して、オイルを充填する容器の乾燥度を確認することをお勧めします。 最もメリットを得られる業界と用途 デュアルプローブサポート付きの変換器のメリットを得られる用途がいくつかあります。空気をプロセスに供給し、排気を監視してそのプロセスの効果を判断する用途では、吸気口と排気口にデュアルプローブを使用できます。基本的に、プロセス前後の状態を計測する必要があるプロセスには、デュアルプローブサポート付きの変換器を使用できます。エネルギー資源やプロセス時間はこのような状態の影響を直接受けており、製品の品質を維持または保護するための制御判断をリアルタイムで行うことができます。 さらに、さまざまな場所で同様の計測が必要な用途では、単一の変換器に接続されたリモートプローブを使用できます。これにより、電力供給と通信支援が簡略化されます。ヴァイサラ Indigo500シリーズのPoE(Power over Ethernet)オプションに必要なのは、さまざまなパラメータ用の計測装置2台の電源供給と通信用のイーサネットケーブル1本のみです。 もう1つのメリットは、設置した変換器を取り外すことなく変換器から計測プローブを交換できることです。スペアプローブと簡単に取り替えて使用できるため、校正作業に役立ちます。プロセスの状態が変化した場合や、さまざまな状態を計測する場合にも柔軟性を発揮します。たとえば、乾燥機や環境試験チャンバーのメーカーがユーザの様々な状態向けに計測機器を提供する場合、1種類の変換器に標準化し、多様な状態用のプローブを提供できるようにすることにより、提供する製品を簡略化し、ユーザに最大の柔軟性を提供することができます。 Indigoシリーズの詳細については各リンク先をご覧になるか、こちらからお問い合わせください。
Indigo200シリーズ変換器:ヴァイサラスマートプローブ用 ヴァイサラIndigo200シリーズ 変換器は、ヴァイサラの湿度、温度、露点、オイル内水分、CO2、H2O2用スマートプローブの計測値を表示するホストデバイスです。
Indigo500シリーズ 変換器 ヴァイサラIndigo500シリーズ 変換器は、ヴァイサラIndigoシリーズのスタンドアロン型スマートプローブ用のホストデバイスです。Indigo500シリーズには、多機能のIndigo520 変換器と、基本機能を備えたIndigo510 変換器があります。
HMP4 湿度温度プローブ ヴァイサラ HUMICAP® HMP4 湿度温度プローブは、計測性能と多くの化学物質への耐性が重要となる、船舶・ブリージングエア・産業用途などにおける圧縮空気システムの高圧環境用途向けに設計されています。
HMP5 湿度温度プローブ ヴァイサラ HUMICAP® HMP5 湿度温度プローブは、計測性能と多くの化学物質への耐性が重要となる、ベーキングオーブン、パスタ乾燥機、工業用乾燥炉などの高温環境用途向けに設計されています。
HMP7 湿度温度プローブ ヴァイサラ HUMICAP® HMP7 湿度温度プローブは、計測性能や多くの化学物質への耐性が重要となる、乾燥室やテストチャンバー、空調用空気、その他の環境試験器や気象観測機器などの常時高湿度または急速な湿度変化が伴う用途向けに設計されています。
HMP8 湿度温度プローブ ヴァイサラ HUMICAP® HMP8 湿度温度プローブはプローブの挿入や取り外しが容易で、パイプラインへの挿入長の調整が求められる、圧縮空気システム、冷凍式エアドライヤ、環境チャンバーなどの圧力下用途向けに設計されています。
HMP9 極細湿度温度プローブ ヴァイサラHUMICAP® HMP9 湿度温度プローブは、素早い応答性や計測性能、多くの化学物質への耐性が重要となる、急速に変化する環境に簡単に設置できるように設計されています。
HPP270シリーズ 過酸化水素・湿度・温度プローブ ヴァイサラ HPP270シリーズ 過酸化水素・湿度・温度プローブ のHPP271およびHPP272は、繰り返し性と安定性、高精度な計測が不可欠な厳しい環境下における過酸化水素による除染用に設計されています