気圧計測
気圧計測は、気象予測と多くの産業用途のどちらにおいても重要です。
ヴァイサラの気圧センサの独自性
ヴァイサラ独自の BAROCAP® マイクロメカニカルセンサは、シリコン膜の変化を利用して圧力を計測します。周囲圧力が増減するとシリコン膜が曲がり、センサ内の真空ギャップが変化します。
真空ギャップの両端が電極として働き、この2つの電極の間隔が増減することによりセンサの静電容量が変化します。この静電容量を計測して圧力指示値に変換します。ヴァイサラBAROCAP®技術については、こちらをご覧ください。

優れた計測性能
BAROCAPR® センサの特性である低い温度依存性、優れた長期安定性は、単結晶シリコン材によって実現されています。
この静電容量式の構造がセンサに広いダイナミックレンジを与え、迅速な応答時間と、過圧力をブロックするメカニズムを実現しています。
ヴァイサラは気圧計測機器として、産業用途における大気圧とプロセス圧力の両方を計測するデジタル気圧計と気圧センサを提供しています。BAROCAP® 気圧計は、広い温度範囲で動作し、非常に高い精度が求められる専門的な気象観測や航空気象などの用途にも信頼性の高い性能を発揮します。
また、ヴァイサラは気圧計測と露点、湿度、温度データを組み合わせたマルチパラメータ製品も提供しています。

代表的な気象関連用途
大気圧計測は、気象観測、航空気象、水分学、土壌学分野など、気象観測の幅広い用途において一般的に利用されています。
世界気象機関(WMO)によると、気圧場の分析は気象観測における基本的な要件です。気圧データは高気圧と低気圧の定義に必要であるため、数値予報モデルにとって重要なパラメータの 1 つです。
数値予報モデルでは、後のすべての大気の状態に関する前提条件の基礎となるこれらの気圧場を正確に定義することが不可欠です。通常、高気圧からは良い天候が示され、低気圧からは降水や曇天が予測されます。このように、正確な気圧計測は非常に重要です。
大気圧は航空機の高度計の設定に使用されるため、航空気象用途においても重要なパラメータです。このため、航空システムの運航安全計測機器として使用されます。

代表的な産業用途
気圧データは産業用途でも求められています。例えば、レーザー干渉計やリトグラフィシステムなどの工業用感圧装置、
エンジンテストベンチ、排気ガス分析などの分野で気圧が計測されています。
計測用途では、研究施設における圧力の標準計測、校正研究施設における環境モニタリングなどの用途に利用されています。
気圧計測は、規制対象となるライフサイエンスやハイテク分野のクリーンルーム用途においても重要です。これらの用途では、規制遵守のためにデータの連続性、記録性、冗長性が求められます。

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