インライン式屈折計による液体計測
ヴァイサラPolarisインライン式屈折計は、効率的なプロセス制御と産業オートメーションを実現するために、インラインの液体計測に使用されています。このインライン式屈折計は、濃度単位と診断情報を計測して表示するスタンドアロン型のスマート機器です。4～20mAまたはModbus RTU出力を備え、制御システムに直接接続します。すべてのインライン式屈折計は、インライン式屈折計用の物理ユーザーインターフェースと機能拡張のために、Indigo520に接続することもできます。
ヴァイサラPolaris屈折計は、最新の第5
当社は、研究開発への多額の投資により、革新的で信頼性の高い最高品質の製品を提供する企業として世界的に認められています。
ヴァイサラPolarisインライン式屈折計は、液体の濃度または密度を計測するために広く使用されています。この計測は、1世紀以上にわたり、加工業界で重要な要素となっています。当社の高度なデジタル屈折計テクノロジーは、精製、製造、品質管理業務のパフォーマンスを大幅に向上させることができます。
当社のインライン式屈折計で行うリアルタイムの濃度計測を、最適な最終濃度を達成するための貴重な予測ツールとして使用できます。生産を最適化するには、迅速で正確な対応が必要です。 製品濃度の平均値の変動を低減することで、コストの削減が可能となります。コストの削減は、計測対象となる要素の価値に関係します。
ヴァイサラPolarisは、インライン式屈折計用のIndigo520 変換器と組み合わせると非常に効果が高まり、すべてのユーザーに適した優れた機能が実現されます。Indigo520を利用することで、データログ記録、プリズム洗浄制御、設定と計測パラメータの調整、Indigoサービスの更新が可能になります。
インライン式屈折計用Indigo520は、インライン式屈折計とその他のIndigo対応プローブ用にアナログまたはデジタルの選択可能な2つの入力、アラームリレー用に4つの設定可能なアナログ出力、そしてModBus TCP/IPデジタルプロトコルと、多様なシステム接続を提供します。
屈折計は臨界角計測の原理に基づいて動作します。屈折計の内部には、光源、プリズム、画像検出器があります。さまざまな角度の光線がプリズムとプロセスの界面に放射されます。急角度で入射する光線の一部は画像検出器に反射され、一部はプロセスに向かって屈折します。低角度で入射する光線は、検出器に完全に反射されます。全反射が始まる角度は臨界角と呼ばれます。
屈折計内部のCCDカメラでは、それぞれ部分反射光と全反射光に対応する明視野と暗視野が検出されます。これらの領域間の境界線の位置は臨界角を示し、臨界角は屈折率に比例するため、溶液の濃度に比例します。計測原理は物理学と屈折の法則に基づいているため、ドリフトが発生しません。
内蔵の温度センサはプロセス液の界面の温度Tを計測します。センサでは、屈折率nDと温度Tが濃度単位に変換されます。ヴァイサラPolarisインライン式屈折計は、Brix値、液体密度、重量濃度など、さまざまな値を示すことができます。そして、診断プログラムによって、計測の信頼性が保証されます。
資料によって、屈折率の計測原理（PDF）と屈折の法則の詳細をご確認ください。
インライン式屈折計を活用することで、プロセスを最適化し、エネルギー消費、原材料、水、蒸気、化学薬品の使用を減らしながら、製品品質を向上させて望ましい製品仕様を実現できます。
