産業プロセスにおける正確な湿度計測の確保

冶金機械工場
Juhani Lehto
OEM製品プロダクトマネージャー
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屋内/室内空気質
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自動車産業から、食品生産、医薬品製造、鉄鋼や化学製品の製造まで、湿度計測は多くの産業プロセスにおいて重要な役割を担っています。数百から、場合によっては数千もの計測ポイントが必要になる可能性があるため、安定性、精度、および信頼性の高い計測が非常に重要になります。

これは(90%RHを超える)相対湿度が高い環境ではさらに困難となります。相対湿度が高い場合、湿度センサを含むすべての物体が、飽和に近い温度になる可能性があります。このような環境では、蒸気圧勾配ではセンサ表面から水滴が効果的に蒸発するのに不十分です。センサが数分以上濡れた状態になる場合があり、環境が飽和状態でなくなった後も、計測が長時間停止してしまいます。

Wood drying in containers

モジュール式のプローブと変換器

そこで、過酷な産業環境でも安定性と信頼性の高い計測を確保できるよう、ヴァイサラは業界をリードする計測プローブと組み合わせて使用できる、最高水準のモジュール式変換器 Indigo500シリーズを開発しました。このソリューションは、ヴァイサラの加温プローブ技術を搭載した湿度プローブを含む、あらゆる産業用途および屋外計測用途に利用でき、相対湿度が100%の環境においても信頼性の高い正確な計測が可能です。Indigo500シリーズは、温度、露点、オイル内水分、二酸化炭素(CO2)および過酸化水素蒸気(H 2O 2)の計測用プローブにも対応しているため、柔軟性の高い計測を実現します。

Indigoプローブはすべて、用途を問わず非常に高い精度と信頼性を発揮でき、優れた長期安定性を備えているほか、微細な信号も検出できるため、正確なデータに基づいてより適切でタイムリーな意思決定を行うことができます。

Indigo510 の概要

Indigo500シリーズの最初の製品はIndigo520で、最も幅広いカスタマイズオプションと機能を提供し、2つのプローブに対応しています。Indigo520は、過酷な産業環境で使用できるよう設計されており、世界中の参考事例で実証されている非常に堅牢な金属製ケースが採用されています。そこで、Indigo520が提供する機能の一部のみが必要で、プローブも1つしか必要としないお客様のために、当社は堅牢さが変わらない新製品をご用意しました。

新製品Indigo510は、当社の主力製品であるIndigo520と同じプラットフォームで構築され、同じ金属製ケース、ソフトウェア、ディスプレイが備わっているほか、同様のモジュール方式を採用しています。機能には、必要に応じてプローブタイプを変更可能なモジュラーサポート、DC入力、および2つのアナログ出力があります。品質と計測機能は変わらないまま、機能セットが削減されたことで、より低価格になっています。そのため、Indigo510は、過酷な条件下でも湿度などの単一変数を正確かつ確実に計測する必要があるアプリケーションに最適です。Indigo510をご購入されたお客様は、変換器の定期的なプラットフォームおよびソフトウェアの更新もご利用いただけます。

Indigoシリーズ変換器やプローブを、ヴァイサラ Insightソフトウェアと組み合わせることで、エネルギー効率、安全性、および最終製品の品質を確保するための強固なエコシステムを実現することができます。 

Indigoシリーズの詳細については各リンク先をご覧になるか、こちらからお問い合わせください。