湿度、凝縮点、および達成し得る最大vH2O2 Joni Partanen Vaisala Industrial Instruments Product Manager Published: Oct 26, 2021 ライフサイエンス このブログは、vH2O2除染用途でプロセスパラメータによる凝縮と、過酸化水素蒸気の最大濃度に対する影響についてご説明する4部構成のシリーズの第1弾です。 このシリーズでは、プロセスパラメータの4つの基本的なルールを提案します。凝縮と達成し得るvH2O2の最大濃度(ppm)に影響を与える最初のパラメーターについて説明する前に、相対湿度と相対水分飽和度という2つの重要な値について確認します。 水(H2O)と過酸化水素(H2O2)は分子構造が似ているため、どちらも空気の凝縮点に影響を与えます。ただし、相対湿度(RH)は特定の温度で空気中に含まれる水蒸気の量のみを示し、相対水分飽和度は空気中に含まれる水蒸気と過酸化水素蒸気の量を示します。そのため、空気に過酸化水素蒸気が含まれていると、相対湿度が100%になる前に結露が発生します。したがって、相対水分飽和度(RS)を計測することにより、凝縮点を確実に予測できます。 相対水分飽和度が100%RSに到達すると、混合蒸気の凝縮が始まります。相対湿度と相対水分飽和度は、vH2O2が存在する場合は常に異なります。RHとRSの差は、存在する vH2O2の量によってさらに影響を受けます。凝縮が発生する(相対水分飽和度が100%RSに達する)と、vH2O2の濃度(ppm)は上昇できなくなります。実際に、一部のvH2O2が凝縮時に水と酸素に分解されると、H2O2蒸気濃度はしばしば低下します。蒸気濃度が低下した場合、vH2O2をさらに注入して補う必要があります。 除染段階の終わりまでに結露の滴下がある場合、水滴によっ vH2O2が空気中に戻されるため、vH2O2の濃度(ppm)計測値が曝気の初期段階で上昇することがあります。 このことから、初期の湿度の量を下げると、凝縮前に使用できるH2O2蒸気の量が増加するという最初のルールが導き出されます。 下のグラフは、調整段階の開始時に(除湿が行われなかったために)相対湿度が高い場合、除染時に凝縮がより早く発生することを示しています。したがって、調整開始時の相対湿度が低いほど、凝縮が発生する前に達成し得るvH2O2の最大濃度(ppm)が高くなります。 除染段階では、一部のvH2O2が水と酸素に分解されます。分解されるvH2O2の量は、物質、温度、湿度、気流などの条件によって異なります。そのため、特定の条件下で想定される実際の分解を計測する必要があります。次のグラフでは、vH2O2の10%が初期値から分解され、それを補うためにより多くのH2O2が気化されていると想定しています。 Image Image グラフに示されているように、調整前の除湿は、達成し得るvH2O2の最大湿度(ppm)に影響を与えます。図 1aおよび図 1bで使用されている過酸化水素溶液は12%-mであり、図 1cおよび図 1dでは、濃度59%-mの溶液を使用しています。図 1aおよび図 1bは、他の点では類似している2つの除染サイクルを示しています。オレンジ色の線は、除湿なしのプロセスと、50%RHの相対湿度で開始する調整段階を示しています。青い線は、調整段階の前に10%RHまで除湿が完了したプロセスを示しています。 図 1aおよび図 1cは、調整および滞留段階における湿度の割合(相対湿度および相対水分飽和度で示される)に対する除湿の効果を示しています。図 1bおよび図 1dは、調整および滞留段階で達成し得る最大過酸化水素蒸気に対する除湿の効果を示しています。 第2弾のブログでは、H2O2溶液が、凝縮が発生する前に使用できるH2O2蒸気の量にどのように影響するかについて説明します。 これらのブログの基になっているホワイトペーパーの全文については、「凝縮に対する考慮:過酸化水素蒸気除染における影響」のページからご覧になれます。
HPP270シリーズ 過酸化水素・湿度・温度プローブ ヴァイサラ HPP270シリーズ 過酸化水素・湿度・温度プローブ のHPP271およびHPP272は、繰り返し性と安定性、高精度な計測が不可欠な厳しい環境下における過酸化水素による除染用に設計されています
Indigo200シリーズ変換器:ヴァイサラスマートプローブ用 ヴァイサラIndigo200シリーズ 変換器は、ヴァイサラの湿度、温度、露点、オイル内水分、CO2、H2O2用スマートプローブの計測値を表示するホストデバイスです。
Indigo500シリーズ 変換器 ヴァイサラIndigo500シリーズ 変換器は、ヴァイサラIndigoシリーズのスタンドアロン型スマートプローブ用のホストデバイスです。Indigo500シリーズには、多機能のIndigo520 変換器と、基本機能を備えたIndigo510 変換器があります。
Vaisala Dec 3, 2021 Dear Jaime, You will find the Vaisala catalog here: https://www.vaisala.com/en/industrial-product-catalog Reply
Rolando Martell Aedo Dec 8, 2021 he relative saturation point in a clean room varies from site to site within the premises. In the qualification I must monitor the reach of this saturation point after the nebulization or conditioning stage (time and contact), at each site where I sample with the bioindicator. In other words, I must use several probes in the measurement according to sampling stations with bioindicator. To correlate. Reply
Sanna Lehtinen Dec 21, 2021 Dear Rolando, Yes, you are absolutely correct that temperature, as well as Relative Saturation and Relative Humidity, may vary within the site. If we want to avoid condensation during vH2O2 bio-decontamination process in an environment with temperature differences, we have to know what is the lowest temperature. If we do not know that, we recommend measuring mixture dewpoint Td with the HPP272 probe and measuring the temperature at different locations with additional temperature sensors. If measured temperature equals to or is lower than mixture dewpoint, then there might be condensation. Reply
Bruno Aze Jan 6, 2022 Hi , do you have any data on measurement acquisition time of your sensor ? Reply
Joni Partanen Jan 19, 2022 Hi Bruno, HPP270 products have a response time of the 70s (τ63%), meaning that if there is a step-change in the H2O2 concentration, let’s say from 0 ppm to 500 ppm, the reading will be 63% of the final reading (~315 ppm) after 70 seconds and 90% of the final reading (450 ppm) in 200 seconds. Best regards, Joni Reply
Naci Sivri Jan 25, 2022 Dear Joni, Thanks for your work. We use your HPP270 sensors happily in our production. We have different values for min vppm levels for room biodecontainment. Which ppm level do you advice for BSL-3 Labs? Regards Reply
Joni Partanen Feb 16, 2022 Dear Naci, Our expertise in bio-decontamination is in the measurement of vaporized hydrogen peroxide concentration and relative saturation. These parameters will enable accurate and reproducible process control. However, determination or recommendation of the suitable concentration and exposure time requires microbiological expertise and empirical testing in the actual application. This is unfortunately beyond our competence. Best regards, Joni Reply