気象観測気球を見つけたら? 地上から放球されたヴァイサララジオゾンデは、高層大気での温度、湿度、気圧、風向および風速を観測するために使用される気象観測機器です。水素またはヘリウムガスを入れた気象観測気球を、ラジオゾンデに付けて高層大気へ飛ばします。気球の大きさによりますが、ある高度まで達し気圧が低下するとともに膨張することで、気球が破裂して計器が地面に落下します。今回はそれを見つけて頂いたということです。ラジオゾンデは飛行中、常に大気の温度、湿度、気圧データを送信し、それを地上の自動装置で受信しています。サウンディングシステムと呼ばれるこの自動装置は、データを処理して気象メッセージデータへと変換し、グローバル気象ネットワーク(世界気象機関のGTSネットワーク)へ送信します。 ラジオゾンデは、気象機関や環境調査団体など、ヴァイサラのさまざまなお客様によって打ち上げられています。通常、当社のお客様はラジオゾンデに、ラジオゾンデの処分方法または返却方法についての指示を取り付けています。 発見いただいたヴァイサララジオゾンデは、危険物ではありません。ラジオゾンデのカバーに装置返却についての指示が記載されている場合は、その指示に従ってください。ラジオゾンデを保持したい場合は、バッテリーを外しリサイクルしてください。装置返却についての指示が記載されてなく、発見者が保管を望まれない場合は、お住まいの国における電子廃棄物の処分ガイドラインに従って処分してください。気球の残留物がある場合は、家庭ごみとして処分していただけます。