スマート計測プローブの概要とその優れた特長

A man's hand holding a shiny light bulp
Niina Reponen
Published:
産業製造・プロセス
産業計測

時代はスマートな世界へ
スマートデバイス、スマートカー、スマートビルディング、スマートファクトリーはますます一般的なものとなりつつあります。しかし、実際のところ「スマート」とは何を意味するのでしょうか。スマートと言われるものは、それぞれ独自の特徴を持ちながら、共通する基本的な特性もあります。

その名前のとおり、スマートと言われるものには一般的に、中核の設計にある種のインテリジェンスが備わっています。通常は別のデバイスやネットワークに接続され、インタラクティブに、または自律的に動作することができます。サービス提供、運用、分析などについて外部アクセスを通じてリモートで行えるという点でも共通しています。また「スマート」という言葉は、人工知能が組み込まれたデバイスを指すこともあります。

スマート計測プローブとは 
環境計測のデバイスもスマート化している傾向にあります。これまで、計測プローブを単独で使用することはできませんでしたが、新しい流れを汲むスマート計測プローブは、変換器を追加で用意することなく単独で動作することができます。 

プローブに計測インテリジェンスを搭載することで、単独での動作とオートメーションシステムへのデータ送信が可能になります。

センサパージ機能を備えたスマートプローブは、化学物質による汚染のリスクがある用途においても精度を維持できます。

スマートプローブで業務をシンプルにする方法
スマートプローブはユーザーにさまざまなメリットを提供します。特定のニーズに合わせた多くの用途において、全体的なシステムアーキテクチャに接続するスマートプローブがあれば十分な場合があります。たとえば、ヴァイサラのIndigo ホストデバイス対応のスマートプローブは単独でModbus RTUデバイスとして使用できます。用途によってはスペースに制約があることもありますが、指示値を表示するローカルディスプレイは不要です。少ないスペースで高い費用対効果を実現するスマートプローブは、理想的だと言えます。

プローブにディスプレイがなくてもプローブの設定と校正に容易にアクセスできることも、スマートプローブの主なメリットの 1 つです。ヴァイサラのスマートプローブは、USB ケーブルで PC に直接接続できます。ヴァイサラの Insight ソフトウェアを使用すれば、ユーザーは手軽にプローブの設定や校正を行い、可視化したデータにアクセスできます。 

校正が必要な場合、プロセスから変換器本体を取り外すことなく、スマートプローブだけを容易に取り外せます。コンパクトなプローブは、校正時に返送する際に特に便利です。

ヴァイサラ Indigo 製品シリーズのスマートプローブ
ヴァイサラの Indigo 製品シリーズはより高度な産業計測を実現します。交換可能なスマートプローブ、ホストデバイス、Insight ソフトウェアにより、実際の運用において一連のデータを着実に維持し、優れたエネルギー効率、安全性、最終製品の品質を確保できます。

Indigo 製品シリーズのスマートプローブは、湿度、露点、温度、オイル内水分、二酸化炭素 (CO2)、過酸化水素 (H2O2) を計測するための柔軟なソリューションを提供します。

ヴァイサラ Indigo 製品シリーズの詳細を確認する