化学品回収プロセスにおけるインライン乾燥固形分計測

ヴァイサラは、クラフト化学(硫酸塩)および化学機械パルプ製造プロセスに関して、黒液と緑液のインライン乾燥固形分計測と密度計測技術を提供しています。ヴァイサラ K-PATENTS® プロセス屈折率計とデジタル転換制御システムは、黒液回収ボイラーからエネルギーを回収するときに黒液と緑液の固形分を正確に計測するために使用できます。当社の技術の主な目的は、エネルギーと材料の回収と利用を大幅に改善することです。

エネルギー集約型の操作の最適化

クラフト回収プロセスには、パルプ化プロセスで発生する廃液(黒液)の環境への影響を最小限に抑え、パルプ化に使用された化学品(NaOHとH2S)をリサイクルし、蒸気と電力を同時に発生させるという3つの主要な機能があります。

当社が提供するヴァイサラ 格納式 K-PATENTS SAFE-DRIVE プロセス屈折率計では、エネルギー集約型の操作を最適化することを目的に、化学品回収プロセスにおける乾燥固形分、液体密度、濃度、および全滴定アルカリ(TTA)を計測できます。その結果、蒸発器の能力を増強するとともに、苛性化プロセスで緑液のTTAを継続的に制御することで、白液の品質を向上させることができます。さらに、回収ボイラーバーナーに黒液固形分を供給する際にデジタル転換制御システムを使用して、回収ボイラーの安全性を向上させることができます。

パルプ工場の単位操作における一般的な用途

蒸発器に供給する黒液

プロセス屈折率計で混合液を制御することにより、洗浄機から蒸発器への供給液の濃度を一定に保つことができ、蒸発器の能力を最大限に高めることができます。中間の段階で屈折率計を使用すると、蒸気の消費量を最小限に抑えることにつながり、収益性を高めることができます。

苛性化における緑液 TTA

苛性化プロセスで緑液のTTAを継続的に制御することにより、白液の品質を向上させることができます。緑液の全滴定アルカリ(TTA)含有量は、洗浄液を薄めた希釈液を加えることで制御できます。TTAには、屈折率 nDと密接な相関関係があり、これを利用して緑液のTTAを正確に計測することができます。

回収ボイラーに供給する黒液

固形分の濃度が低い黒液をクラフト化学品回収ボイラーバーナーに供給すると、蒸気爆発を引き起こす可能性があります。デジタル転換制御システムは黒液を計測し、濃度が危険な低さになっている黒液がボイラーに到達するのを防止します。

パルプおよび製紙プロセスでの用途

乾燥固形分をインラインかつリアルタイムで計測することで、クラフト化学品回収およびファイバーラインならびに褐色原料洗浄プロセスの効率性と安全性を大幅に向上させることができます。詳細については、アプリケーションノートをダウンロードしてください。

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