ワイナリーでのCO2モニタリング ソノマハイウェイ 8555、ケンウッド カリフォルニア 95452, United States Published: Jun 8, 2016 産業計測 高レベルの二酸化炭素(CO2)に暴露されると、ワイナリーの従業員にとって危険な場合があります。過度の暴露から従業員を保護するために、注意を払う必要があります。ワイナリー内の懸念事項には、ピット、サンプ、貯蔵タンクに、発酵室、バレルセラー、瓶詰め室などが挙げられます。 CO2は空気の2倍の重さです。したがって、部屋の足元に沈み、ガスが酸素(O2)に代わってたまり、命に関わる危険性があります。CO2は、部屋の隅や換気が少なく概して平静な場所にたまることがわかっています。CO2は無色無臭のガスで、CO2の存在は暴露の症状が現れるまでわかりません。 Chateau St. Jeanの安全委員会では、ワイナリーでCO2を監視する必要性を認識しています。かなりの量のCO2が発酵の工程の間に生成されます。相当な数のタンクが屋内に設置されており、漏れたCO2は低い場所に集まり、従業員に安全上の危険を及ぼす可能性があります。 このワイナリーでは、CO2を監視するために、2ねん以上にわたり、ヴァイサラ CARBOCAP® GMT222 CO2変換器を使用してきました。この変換器は、社内の別の拠点から推奨されたものです。以前の監視工程では、携帯式CO2計測器を使用して、1日に数回生産エリアを巡回する必要がありました。固定式監視装置を使用することで、技術者は他の職務に取り組むことができます。 また、現場確認を常時監視に置き換えることで、より安全な作業環境を提供することができます。 Chateau St.Jeanは米カリフォルニア州北部のソノマバレーにある美しいワイナリーです。このワイナリーでは、1973年以来上質なワインが醸造されています。 写真提供:Chateau St.Jean ワイナリー 携帯式CO2計測器は、CO2の集中エリアを識別するために使用されています。次に、固定式監視装置が潜在的に危険な場所に設置されました。各監視装置は、メンテナンス技術者によって組み立てられました。監視装置には、0ppmから10,000ppmの計測範囲、デジタルディスプレイ、5,000ppmと8,000ppmで作動するようにプログラムされた警報リレーを備えたGMT222が組み込まれています。 監視装置は2段階の警報システムを装備しています。最初の段階は、5,000ppmで点灯する黄色の警告灯です。 メンテナンスマネージャーのChuck Banks氏とメンテナンス技術者のKeith Slobodnik氏、安全監視装置を背景に写真提供:Chateau St.Jeanワイナリー この警報は、エリアマネージャーに問題を警告するための表示として、また、ファンを点けてドアを開けることによって手動で換気するように促す要求として使用されます。2番目の段階は、8,000ppmで作動する音声警報を伴う赤色のライトです。この警報では、エリアからの避難が求められます。また、通気口を開き、5,000ppmでファンを自動的に点ける機能を備えた監視装置を組み込むことも計画されています。 装置の性能を尋ねられると、メンテナンスマネージャーのChuck Banks氏はこう答えました。「監視装置は完璧に機能しています。ヴァイサラ CARBOCAP® GM70 ハンディタイプ二酸化炭素計測器を使用して、精度を確認するために各監視装置に対して月に一度の検査と年に一度の校正を行っています。」 二酸化炭素(CO2)の安全レベル ppm 安全レベル: 5,000ppm 8時間:時間加重平均(TWA) 30,000ppm < 15分:短時間暴露限界(STEL) 50,000ppm > 5分:生命および健康に危険な濃度限界(IDLH) 高濃度では、有毒ガスとなる二酸化炭素(CO2) ppm CO2の人間に対する影響: 10,000ppm 呼吸数はわずかに増加します。 30,000ppm 呼吸数は通常の2倍に増加し、聴覚障害を経験する可能性があります。 頭痛がしたり、血圧が上昇したりします。 50,000ppm 呼吸数は通常のおよそ 4倍に増加し、中毒の症状が明らかになり、 わずかな窒息が感じられる場合があります。 75,000ppm 呼吸が非常に苦しくなり、頭痛や視覚障害、耳鳴りがします。 判断力が損なわれ、数分以内に意識を失います。 > 100,000ppm 急速に意識を失います。 高濃度に長時間にわたって暴露されると、窒息死します 。 CO2 Measurements in Breweries and Wineries