液体の世界を計測する – ジュースと計測の重要性
他の多くの皆さんと同じように、私は果肉入りのオレンジジュースが好きで、朝食によく飲みます。私はその味が好きで、毎回変わらない味がしてほしいと思っています。
消費者として食料品を買うとき、わたしたちは飲料ボトルに書いてある原材料表を確認し、いつ、どこで、何度買っても、その製品の味が世界中で同じであることを信用しています。
製品の味と食感に影響し、味の一貫性に関わる要素として糖度が挙げられます。しかし、メーカーがどのように製品の糖度を監視、制御、計測しているか考えてみたことはあるでしょうか。
食品や飲料の製造では、ロットや工場が違っても、慣れ親しんだ味と均一な品質によせる消費者の期待に応えるため、液体の濃度を計測する必要があります。
ジュースの糖度を計測する従来の方法として、ハンディタイプの屈折率計などがあります。ハンディタイプはサンプリングが必要であり、その際に製品が汚染されるリスクが生じるため、その使用には意見が分かれます。また、サンプリングには時間と人手が必要であり、計測結果は使用者の解釈と経験に大きく依存するために信頼性や再現性が低くなります。加えて、サンプル採取に共通する特徴として、糖度などの計測データはサンプル採取の瞬間のものが反映されるため、サンプル間で計測データが大きく変動することがあります。
2018 年に、ヴァイサラは完全デジタルインライン屈折率計を世界で初めて開発した会社である K-Patents を買収しました。この画期的な発見により、メーカーはプロセスを安全、継続的かつリアルタイムに監視、最適化し、エネルギー、原料、時間を節約できるようになりました。
現在、ヴァイサラ K-Patents® はさまざまな業界の 150 を超える用途に計測ソリューションを提供しており、産業用プロセス計装および制御用の特殊化されたインライン液体分析器およびプロセス屈折率計の設計供給のグローバルリーダーとなっています。
食品および飲料業界では、ヴァイサラ K-Patents® 半導体製造プロセス向け屈折率計は一般的に Brix 値の計測に使用されています。Brix 値は、糖の含有量の指標として、例に挙げた朝食のジュースに限らず、ケチャップやジャムなどを含め、一貫した品質とレシピに従った適切な糖度を維持するために使用されています。
プロセス屈折率計は、溶液の屈折率を光学的に計測することで溶解物質の濃度を決定するために使用されます。液体の濃度は屈折率と温度に基づいて計算されます。
屈折率(RI)技術向けの産業
屈折率技術そのものは、多くの産業における液体の濃度の計測、監視、制御に適しています。液体が関係する産業としては、砂糖および甘味料、製紙、化学製品、半導体、薬剤および生化学、金属および鉱業、精油および石油化学、バイオ燃料およびバイオ精製、繊維および織物産業があります。
ヴァイサラによる K-Patents の買収の詳細について読む。
新規コメントを送信